「うん、好きだった。霞…この花の名前…知ってる?」
霞に問いかけた。私と夫の馴れ初めとかそういう話は今までしたことがなかった。これからもするつもりは無いけどこの花のことだけは知って欲しかった。
「名前だけ知ってる。アングレカムでしょ?」
この花は決して有名では無いと思う。知ってくれていただけで嬉しかったけどもっとその花について知って欲しかった。
「そう。正解。この花の花言葉はね…『祈り』とか『いつまでもあなたと一緒』って意味があるのよ」
その花について少しだけ教えると霞は、
「へー。『いつまでもあなたと一緒』ね〜」
そう言いながら私をじっとからかうように見てきた。
「じゃあ今度は霞が理於くんにあげれば?」
からかうように言い返した。そしたらアホらしくて2人して顔を見合わせて笑ってしまった。
「あはははは」
それからは手を合わせて前回同様に霞の安全とか思い出話を心の中で夫に話した。
「……帰ろうか」
手を合わせ始めて5分くらい経って目を開けたら開けたタイミングが霞と同じだった。
「……そうだね。お父さん…また来るね」
娘は夫にそう言い残した。私はと言うと、
『もうすぐ終わるから』とだけ言い残した。
霞に問いかけた。私と夫の馴れ初めとかそういう話は今までしたことがなかった。これからもするつもりは無いけどこの花のことだけは知って欲しかった。
「名前だけ知ってる。アングレカムでしょ?」
この花は決して有名では無いと思う。知ってくれていただけで嬉しかったけどもっとその花について知って欲しかった。
「そう。正解。この花の花言葉はね…『祈り』とか『いつまでもあなたと一緒』って意味があるのよ」
その花について少しだけ教えると霞は、
「へー。『いつまでもあなたと一緒』ね〜」
そう言いながら私をじっとからかうように見てきた。
「じゃあ今度は霞が理於くんにあげれば?」
からかうように言い返した。そしたらアホらしくて2人して顔を見合わせて笑ってしまった。
「あはははは」
それからは手を合わせて前回同様に霞の安全とか思い出話を心の中で夫に話した。
「……帰ろうか」
手を合わせ始めて5分くらい経って目を開けたら開けたタイミングが霞と同じだった。
「……そうだね。お父さん…また来るね」
娘は夫にそう言い残した。私はと言うと、
『もうすぐ終わるから』とだけ言い残した。