それから付き合ってからは色んなところに出かけた。
夜景を見にわざわざ車を走らせたり、無難だが水族館に行ってみたり、動物園に行ってみたりした。
付き合い初めて数年が経ったある日、初めて行った夜景にもう一度行きたいという彼の意見に賛成して夜景を再び見に行った。
「結婚しよう」
夜景を見ていると彼がそう言った。あまりにも唐突だったので聞き間違いかと思って彼の方を向くと顔を真っ赤にしていた。そんな顔に私は思わず笑ってしまった。
「はい!これからもよろしくお願いします!」
元気よくそう返事をした。
彼はポケットから箱を取りだしパカッと開けて指輪を取り出し私の薬指にはめた。サイズもピッタリだった。
「ありがとう。」
そう言って彼は私を抱きしめた。
ああ。この人に私の人生を捧げよう。そう思った。
それから何年かして娘が生まれた。
名前は『霞』。由来は、朝夕に空中の水滴が太陽の光を受けてぼうっと光る輝きのように輝いた人でありますように。そう名付けた。私たちの平穏の生活はずっと続くと思っていた。でも、そんなこと無かった。娘が10歳になった頃、夫は死んだ。いや、殺された。━━の手によって。
夜景を見にわざわざ車を走らせたり、無難だが水族館に行ってみたり、動物園に行ってみたりした。
付き合い初めて数年が経ったある日、初めて行った夜景にもう一度行きたいという彼の意見に賛成して夜景を再び見に行った。
「結婚しよう」
夜景を見ていると彼がそう言った。あまりにも唐突だったので聞き間違いかと思って彼の方を向くと顔を真っ赤にしていた。そんな顔に私は思わず笑ってしまった。
「はい!これからもよろしくお願いします!」
元気よくそう返事をした。
彼はポケットから箱を取りだしパカッと開けて指輪を取り出し私の薬指にはめた。サイズもピッタリだった。
「ありがとう。」
そう言って彼は私を抱きしめた。
ああ。この人に私の人生を捧げよう。そう思った。
それから何年かして娘が生まれた。
名前は『霞』。由来は、朝夕に空中の水滴が太陽の光を受けてぼうっと光る輝きのように輝いた人でありますように。そう名付けた。私たちの平穏の生活はずっと続くと思っていた。でも、そんなこと無かった。娘が10歳になった頃、夫は死んだ。いや、殺された。━━の手によって。