「まず、君の家が火事になった時ある部屋から人を殺す道具が沢山出てきた、もちろん使用済みのね。だからって別に君を捕まえようとかは思ってない。それで、その武器を調べると君のお父さんの物だったことがわかった。もちろん私達はそれを怪しんだ。君の言う清隆という人物を調べたら前科持ちだったよ。過去に1度捕まってる。その被害にあったのが君の実の父親…佐々木和彦さんだ。でも、出た判決は故意ではなかったとして罪が軽かった。それだけじゃない。何回もすまないがこれも見てくれ」
情報の処理が全く追いつかないがとりあえず説明が終わった時、安藤さんは再び似たような紙を机に出した。これで三枚目だ。
「こっちは清隆の戸籍全部事項証明書だ。これを見て私も驚いた。」
言われた通り紙を見ると子供の欄に『明菜』と書かれていた。そして、その上には『充人』と書かれていた。小泉明菜に兄がいるという羽柴の情報は正しかったらしい。