放課後を迎え、僕は真っ直ぐ自宅に帰宅する。
「ただいま」
自宅につくと、誰もいない部屋に向かって挨拶をして、自分の部屋に怪しいものがないか至る所を確認した。数十分が経って確認が済んだところでインターホンが鳴った。そのインターホンに出てみると約束通り来た安藤さんだった。
｢鍵開いてるんで入っていいですよー｣
それだけ伝えると「わかった」と言ってドアを開けて部屋に入ってきた。
入ってきているのを横目で見ながら安藤さんに出すお茶を準備している。
部屋の中に入った安藤さんは何故か僕の部屋の匂いを嗅いでいた。嗅ぎ終わったところで、
「霞を中に入れたのか？」
ストレートに聞かれて思わずびっくりしてしまった。さすが刑事と言うべきか、親子と言うべきか…。とりあえず言い訳だ。
「えーっと、すみません。僕が一人暮らしなのが羨ましいみたいで…」
納得してくれたみたいだ。
安藤さんはこたつの布団を敷いてないやつに腰を下ろした。