今私にできることはこの証拠のない彼の発言を信じて行動することだと思った。
「……わかったわ。とりあえず━━を監視してればいいのよね…。」
本当は信じたくなかったけど何も進展しないよりやってみる方が断然マシだと思った。そして、心の中で「あなた…少しは進展したかしら」と問いかけてみた。そんなことを考えていると彼が
「僕が知ってることはこれだけです。今度はそちらの話を聞かせてください」
正直、私が知っているのは充から聞いた火事の事件のことだけだが調べればもっと色んなことが分かるが昨日今日では情報はやっぱり充から聞いたものしか無かったので、
「申し訳ないんだけど…私が知ってるのは本当に些細なことなんだけど…。でも、調べればもっと色んなことがわかるから私に時間をくれない?」
シンプルにそう言った。すると彼は少し考えてから頷いてくれた。