家に着くと、本堂と町田はすぐにゲーム機へ向かった。
「それにしても、どうやって世界TOP10プレーヤーになったんだよ」
本堂は、コントローラーを振り回しながらそう言った。
「いや、どうやったら上手くなれるか。トライアンドエラーでやってきたんだ」
「というと?」
「どの角度で、どんな力加減で剣を振ったら相手の弱点に入るのか、そういうことを考え続けていたら次々に勝てるようになったんだ」
「こいつ、本当にかっこいいんだゲームしてる時は」
町田が嬉しそうに付け加える。
「どうしてそんなに考えるのに、テニスは上達しないんだろうな」
本堂は馬鹿にしたようではなかった。本当に不思議そうに、そんなことを言った。
「俺もワールドソードワーズ、やってみたい」
「今から準備するから待ってな」
コントローラーを本堂に渡した。
「ああ、ちょっと待って。絶対に俺のデータでは入るなよ」
「入らないよ。世界プレーヤーのデータ使うなんて大それたことできるわけないじゃん」
本堂があまりにもうずうずしているので、ゲーム機にスイッチを入れた。
「これってあれだろ、剣を使っていろんな敵を倒していくんだよな。このコントローラーが本当に精密だからすごいって聞いたことある」
「ああ。やったことはあるか?」
「ないけど、俺こういうの得意なんだ」
その勢いが嘘であったかのように、本堂はすぐにゲームオーバーとなった。悔しい悔しい。そんなことを言いながら、再びゲームを始める。
「あともうちょっとで掴めそうなのに」
本堂がそんなことを言い始めた頃には、俺と町田はポテチをぼりぼりと食べていた。
「あいつ、ゲームの才能はなさそうだな」
町田がニタニタと笑っていた。
「ちょっと貸せよ」
町田が本堂の手元からコントローラーを奪い取る。
「お前、黒崎の手本見てみろ」
町田は得意げに俺の手にコントローラーを押し付けてきた。
「ちょっと、ポテチの手で触るな」
ごめんごめん、と町田が言いながらウェットティッシュを取ってくれた。
「そうだな、上達の基本は真似ることだ」
本堂も納得して、ようやく手元にコントローラーが回ってきた。
「よし、やるか」
立ち上がると、町田がうぉーと歓声を上げる。ゲームの時に限るが彼は、俺のファンらしい。
「それにしても、どうやって世界TOP10プレーヤーになったんだよ」
本堂は、コントローラーを振り回しながらそう言った。
「いや、どうやったら上手くなれるか。トライアンドエラーでやってきたんだ」
「というと?」
「どの角度で、どんな力加減で剣を振ったら相手の弱点に入るのか、そういうことを考え続けていたら次々に勝てるようになったんだ」
「こいつ、本当にかっこいいんだゲームしてる時は」
町田が嬉しそうに付け加える。
「どうしてそんなに考えるのに、テニスは上達しないんだろうな」
本堂は馬鹿にしたようではなかった。本当に不思議そうに、そんなことを言った。
「俺もワールドソードワーズ、やってみたい」
「今から準備するから待ってな」
コントローラーを本堂に渡した。
「ああ、ちょっと待って。絶対に俺のデータでは入るなよ」
「入らないよ。世界プレーヤーのデータ使うなんて大それたことできるわけないじゃん」
本堂があまりにもうずうずしているので、ゲーム機にスイッチを入れた。
「これってあれだろ、剣を使っていろんな敵を倒していくんだよな。このコントローラーが本当に精密だからすごいって聞いたことある」
「ああ。やったことはあるか?」
「ないけど、俺こういうの得意なんだ」
その勢いが嘘であったかのように、本堂はすぐにゲームオーバーとなった。悔しい悔しい。そんなことを言いながら、再びゲームを始める。
「あともうちょっとで掴めそうなのに」
本堂がそんなことを言い始めた頃には、俺と町田はポテチをぼりぼりと食べていた。
「あいつ、ゲームの才能はなさそうだな」
町田がニタニタと笑っていた。
「ちょっと貸せよ」
町田が本堂の手元からコントローラーを奪い取る。
「お前、黒崎の手本見てみろ」
町田は得意げに俺の手にコントローラーを押し付けてきた。
「ちょっと、ポテチの手で触るな」
ごめんごめん、と町田が言いながらウェットティッシュを取ってくれた。
「そうだな、上達の基本は真似ることだ」
本堂も納得して、ようやく手元にコントローラーが回ってきた。
「よし、やるか」
立ち上がると、町田がうぉーと歓声を上げる。ゲームの時に限るが彼は、俺のファンらしい。