僕の部屋に掛けてあったカレンダー。それが今朝、捲られた。
ついに、僕にとっての勝負月──十二月に突入したのだ。
あれから僕は、小出さんと少しずつだけど、普通に喋れるようになっていた。やっぱり共通の話題があるというのはとても大切なことで、僕達は互いに、その日読んだ小説のことを中心に、話に花を咲かせた。
今日もきっと、僕達は色々なお喋りをして、また少し心の距離を縮めるのだ。そんなことを考えながら、僕は教室の扉をガラガラと開けたのである。
するとそこに、いつもとちょっと違った景色が、僕の目に飛び込んできた。
今まで時間ギリギリに登校していた小出さんが、僕よりも早く教室に来て、既に着席を済ませていたのだ。これは一体。
「小出さんおはよう、今日は早いね」
「お……おはよう、園川くん……」
なんだか、いつもよりも弱々しい小出さんの声。
そして彼女は僕に振り向いたわけであるが、クマ。小出さんの目の下には立派なクマが出来ていたのであった。
表情もとても眠たそう。いや、たぶん半分寝てる。寝落ち寸前五秒前といったところだろうか。もうすでに、軽く船を漕ぎ始めていた。
「ど……どうしちゃったの小出さん!? クマ! 目の下にクマが出来てるし、めちゃくちゃ眠そうだよ!?」
「ふあぁーー……うん。昨日ね、小説書いてたら、いつの間にか朝になっちゃってて……ふぁぁーー……眠い……」
「え、朝まで小説書いてたの!? 駄目だよ小出さん! ちゃんと寝ないと! 体壊したらどうするのさ!」
「ご、ごめんなさい……」
心配が過ぎ、ちょっと口調が強くなってしまった僕の言葉を聞いて、小出さんは反省するように、小さく体を縮ませた。
ちょっと強く言い過すぎてしまったかもしれない。だけど心配なものは心配なのだ。しかし何故、今日に限って、小出さんは徹夜なんかしてしまったのだろうか。
「ねえ小出さん。小説を書きたい気持ちは分かるけど、でもね、自分の体を大切にしてあげないと。それに寝不足はお肌にも悪いよ」
「うん、ごめんね園川くん。心配掛けちゃって。でも、早く読んでほしかったから」
「え……? もしかして、それって……」
「うん、そう。園川くんに、早く私が書いた小説を読んでほしかったから。だから私、少しでも頑張って書き終えなきゃって思って。てへへ、ごめんね。もう徹夜はしないからさ」
そう言って、小出さんは眠そうに目を擦りながら、「てへへ」と笑った。
────小出さん、そうだったんだ。
僕に早く読んでほしかったから、こんなに大きなクマが出来るまで、徹夜して頑張っていたんだ。その気持は、とっても嬉しい。
だって小出さんは、一晩中僕のことを考えてくれていたということだ。まだまだ小さくても、大好きな小出さんの心の中に、僕はいたのだ。
って……あれ? 小出さんが動かない。
「小出さん? 小出さん、聞こえてる? 応答願いまーす、小出さーん」
動かなくなり、返事もしなくなった小出さんの顔を、僕は覗き込む。
「すぴーっ……すぴーっ……うーん、むにゃむにゃ……」
小出さん、熟睡。
背筋を伸ばし、半分口を開けたまま、瞼を閉じて夢の中。
うん、小出さん、なんて器用な寝方をしているんだ。
僕は小出さんの顔の前で、猫騙しよろしく両手をパンッと叩いた。
「ひゃ……! な、なんれすか?!? な、なんか爆発した!??」
「小出さん……保健室行って、少し寝かせてもらった方がいいんじゃないかな? このままだと授業受けるのつらいと思うよ?」
「だ、大丈夫れふ……。もう、寝ません、から…………すぴー…………」
全然大丈夫ではない。小出さん、机に突っ伏してまた寝てしまった。
完全熟睡モード、突入。
うん、こりゃ駄目だ。
少しでもいい、このまま寝かせてあげよう。じゃないと小出さん、授業云々の前に、下校まで体が持たないと思う。
というか、体育とかも無理そう。もし、今日の体育の授業がバレーボールだったりしたら、小出さんはたぶんコートの上で寝る。
僕はなるべく音を立てないよう、静かに椅子を引いて、小出さんの隣に着席した。
「すぴー……すぴー……むにゃ………………」
僕は悪戯心で、ちょっとだけ、小出さんの可愛らしい寝顔を眺めていた。
* * *
一時間目、英語の授業が始まった。
英語を担当する中山《なかやま》先生が、教科書の例文を読みながら、僕達生徒にリピートさせていた。
で、そんな中。小出さんはというと。
シャープペンシルを持ったまま、うつらうつらと船を漕ぎ、必死になって眠気と戦っている様子だった。しかしなんというかこの戦い、小出さんの敗戦濃厚だ。
これは中山先生に、「授業に集中しろ!」と、お叱りを受けるのも時間の問題かもしれない。小出さん、先程からゆらゆら揺れて限界が近そうだし。
……ん!?
その時、僕は気が付いた。
小出さんが持っているシャープペンシル、逆向きじゃないか!
シャープペンシルの鋭利な先端が、船を漕ぐ小出さんの顔面に真っ直ぐ向いていた。ゆらゆらと揺れる小出さんとシャープペンシル、その距離僅か数センチ。机に突っ伏した時点で流血間違いなしだ。
僕は先生にバレないよう、横目で小出さんを注視。
今のところ、小出さんはギリギリのところで動きがピタリと止まり、なんとかシャープペンシルの先端が突き刺さらずにいる。
しかし、これはもう時間の問題である。
僕は息を飲んで、彼女の様子を観察した。
ゆらゆら……ぴたっ。
ゆらゆら……ぴたっ。
ゆらゆら……ゆらゆら…………。
ゆらゆらゆらゆらゆらゆら……………………。
「小出さん、危なーーーーい!!!」
小出さんの顔面にシャープペンシルが突き刺さる寸でのところで、僕は咄嗟にそれを払いのけた。
危なかった、間一髪。もう少しであの鋭利な先端が、小出さんの顔に突き刺さってしまうところだった。ふう。
小出さん最大の危機を、僕は見事に回避した。無事で良かった。
もし小出さんの顔に傷でも出来てしまったら大変なことである。ミッション遂行、グッジョブ僕。
そして僕は一仕事を終え、安心して椅子にしっかりと座り直した。
……ん? なんだか教室が騒ついている。
中山先生が、鬼の形相で僕を見つめているし。
あ、これやばいやつだ。
「園川ー! 貴様、授業中に何大声出しとるんじゃい!」
ヤバい、先生激オコ。
「ち、違うんです先生! 僕は……僕は、串刺しになる寸前の友達を助けただけなんです! これはむしろ、褒められるべきことなんです!」
「はあ? 夢でも見てたんか、おんどりゃあ!」
中山先生が、手に持っていた教科書で僕の頭を叩いた。スパーン、と。乾いた音が教室に響く。それと同時に、クラスの皆んながクスクスと笑い出した。
僕の隣の席では、小出さんが寝息を立てながら、時々と笑みを浮かべて、気持ち良さそうに眠っている。
何故先生は、小出さんを注意しないのだろうか。
ここまでテンプレな居眠り、なかなかないというのに。
もしかして小出さんは、ファンタジー小説に出てくる魔法使いみたいに、自分の姿が見えないように消しているのではなかろうか。
もしくは、小出さんの存在感が皆無なのか。
* * *
「ん……」
小出さんはようやく眠りから覚めたようで、両手を上げて「んー!」、と体を伸ばした。目の下のクマはだいぶ薄くなり、少しすっきりした顔をしていた。
「おはよう小出さん、お目覚め?」
「おはよう園川くん……うん、でもまだ眠い……」
「今は休み時間だから、もう少し寝てて大丈夫だよ」
「ふえ!? そ、園川くん、い、今何時間目?」
「次が四時限目だよ。小出さん、寝過ぎ」
あわあわ、と。小出さんは取り乱す。
そう、小出さんは一時間目から三時間目が終わる今まで、ずっと眠り続けていたのだ。
その間、僕は小出さんがいつ怒られるのか気が気じゃなかった。
が、しかし。さすがは小出さんと言うべきか。存在感を完全に消し、いくら授業中に居眠りをしようが、それに気付く先生は皆無であった。
「……夢見てた。園川くんの夢」
まだ寝ぼけ眼の小出さんは、僕にそう言った。
「僕? 小出さんの夢の中に、僕が出てきたの?」
「そう……夢の中に、園川くんが出てきた」
「そうなんだ。それで、小出さんの夢の中で、僕は何をしてたのかな?」
小出さんはちょっとだけ考え、しかし首を横に振って──内緒だよ──と。夢の内容を教えてはくれなかった。
「園川くん、次の授業始まるまで、もう少しだけ……」
そう言って、小出さんはまた机に突っ伏して、再度眠りについた。
このマイペースな小出さんが、僕は大好きなのだ。
だけど、さすがに眠り過ぎ。もしかしたら、このまま帰りのホームルームまで寝続けるんじゃないのかな。
──小出さんは、どんな夢を見ていたのだろう。
そこにいた僕は、小出さんと何をしていたのだろう。まあいいか、小出さんの夢の中にお邪魔出来ただけ、僕は嬉しい。
今度はちゃんと起こしてあげよう。でも小出さんの幸せそうな寝顔を見ていると、僕はなんだか躊躇してしまうのだ。
ずっと、小出さんの幸せそうな寝顔を見ていたい。
そう、思えてしまうから。
ついに、僕にとっての勝負月──十二月に突入したのだ。
あれから僕は、小出さんと少しずつだけど、普通に喋れるようになっていた。やっぱり共通の話題があるというのはとても大切なことで、僕達は互いに、その日読んだ小説のことを中心に、話に花を咲かせた。
今日もきっと、僕達は色々なお喋りをして、また少し心の距離を縮めるのだ。そんなことを考えながら、僕は教室の扉をガラガラと開けたのである。
するとそこに、いつもとちょっと違った景色が、僕の目に飛び込んできた。
今まで時間ギリギリに登校していた小出さんが、僕よりも早く教室に来て、既に着席を済ませていたのだ。これは一体。
「小出さんおはよう、今日は早いね」
「お……おはよう、園川くん……」
なんだか、いつもよりも弱々しい小出さんの声。
そして彼女は僕に振り向いたわけであるが、クマ。小出さんの目の下には立派なクマが出来ていたのであった。
表情もとても眠たそう。いや、たぶん半分寝てる。寝落ち寸前五秒前といったところだろうか。もうすでに、軽く船を漕ぎ始めていた。
「ど……どうしちゃったの小出さん!? クマ! 目の下にクマが出来てるし、めちゃくちゃ眠そうだよ!?」
「ふあぁーー……うん。昨日ね、小説書いてたら、いつの間にか朝になっちゃってて……ふぁぁーー……眠い……」
「え、朝まで小説書いてたの!? 駄目だよ小出さん! ちゃんと寝ないと! 体壊したらどうするのさ!」
「ご、ごめんなさい……」
心配が過ぎ、ちょっと口調が強くなってしまった僕の言葉を聞いて、小出さんは反省するように、小さく体を縮ませた。
ちょっと強く言い過すぎてしまったかもしれない。だけど心配なものは心配なのだ。しかし何故、今日に限って、小出さんは徹夜なんかしてしまったのだろうか。
「ねえ小出さん。小説を書きたい気持ちは分かるけど、でもね、自分の体を大切にしてあげないと。それに寝不足はお肌にも悪いよ」
「うん、ごめんね園川くん。心配掛けちゃって。でも、早く読んでほしかったから」
「え……? もしかして、それって……」
「うん、そう。園川くんに、早く私が書いた小説を読んでほしかったから。だから私、少しでも頑張って書き終えなきゃって思って。てへへ、ごめんね。もう徹夜はしないからさ」
そう言って、小出さんは眠そうに目を擦りながら、「てへへ」と笑った。
────小出さん、そうだったんだ。
僕に早く読んでほしかったから、こんなに大きなクマが出来るまで、徹夜して頑張っていたんだ。その気持は、とっても嬉しい。
だって小出さんは、一晩中僕のことを考えてくれていたということだ。まだまだ小さくても、大好きな小出さんの心の中に、僕はいたのだ。
って……あれ? 小出さんが動かない。
「小出さん? 小出さん、聞こえてる? 応答願いまーす、小出さーん」
動かなくなり、返事もしなくなった小出さんの顔を、僕は覗き込む。
「すぴーっ……すぴーっ……うーん、むにゃむにゃ……」
小出さん、熟睡。
背筋を伸ばし、半分口を開けたまま、瞼を閉じて夢の中。
うん、小出さん、なんて器用な寝方をしているんだ。
僕は小出さんの顔の前で、猫騙しよろしく両手をパンッと叩いた。
「ひゃ……! な、なんれすか?!? な、なんか爆発した!??」
「小出さん……保健室行って、少し寝かせてもらった方がいいんじゃないかな? このままだと授業受けるのつらいと思うよ?」
「だ、大丈夫れふ……。もう、寝ません、から…………すぴー…………」
全然大丈夫ではない。小出さん、机に突っ伏してまた寝てしまった。
完全熟睡モード、突入。
うん、こりゃ駄目だ。
少しでもいい、このまま寝かせてあげよう。じゃないと小出さん、授業云々の前に、下校まで体が持たないと思う。
というか、体育とかも無理そう。もし、今日の体育の授業がバレーボールだったりしたら、小出さんはたぶんコートの上で寝る。
僕はなるべく音を立てないよう、静かに椅子を引いて、小出さんの隣に着席した。
「すぴー……すぴー……むにゃ………………」
僕は悪戯心で、ちょっとだけ、小出さんの可愛らしい寝顔を眺めていた。
* * *
一時間目、英語の授業が始まった。
英語を担当する中山《なかやま》先生が、教科書の例文を読みながら、僕達生徒にリピートさせていた。
で、そんな中。小出さんはというと。
シャープペンシルを持ったまま、うつらうつらと船を漕ぎ、必死になって眠気と戦っている様子だった。しかしなんというかこの戦い、小出さんの敗戦濃厚だ。
これは中山先生に、「授業に集中しろ!」と、お叱りを受けるのも時間の問題かもしれない。小出さん、先程からゆらゆら揺れて限界が近そうだし。
……ん!?
その時、僕は気が付いた。
小出さんが持っているシャープペンシル、逆向きじゃないか!
シャープペンシルの鋭利な先端が、船を漕ぐ小出さんの顔面に真っ直ぐ向いていた。ゆらゆらと揺れる小出さんとシャープペンシル、その距離僅か数センチ。机に突っ伏した時点で流血間違いなしだ。
僕は先生にバレないよう、横目で小出さんを注視。
今のところ、小出さんはギリギリのところで動きがピタリと止まり、なんとかシャープペンシルの先端が突き刺さらずにいる。
しかし、これはもう時間の問題である。
僕は息を飲んで、彼女の様子を観察した。
ゆらゆら……ぴたっ。
ゆらゆら……ぴたっ。
ゆらゆら……ゆらゆら…………。
ゆらゆらゆらゆらゆらゆら……………………。
「小出さん、危なーーーーい!!!」
小出さんの顔面にシャープペンシルが突き刺さる寸でのところで、僕は咄嗟にそれを払いのけた。
危なかった、間一髪。もう少しであの鋭利な先端が、小出さんの顔に突き刺さってしまうところだった。ふう。
小出さん最大の危機を、僕は見事に回避した。無事で良かった。
もし小出さんの顔に傷でも出来てしまったら大変なことである。ミッション遂行、グッジョブ僕。
そして僕は一仕事を終え、安心して椅子にしっかりと座り直した。
……ん? なんだか教室が騒ついている。
中山先生が、鬼の形相で僕を見つめているし。
あ、これやばいやつだ。
「園川ー! 貴様、授業中に何大声出しとるんじゃい!」
ヤバい、先生激オコ。
「ち、違うんです先生! 僕は……僕は、串刺しになる寸前の友達を助けただけなんです! これはむしろ、褒められるべきことなんです!」
「はあ? 夢でも見てたんか、おんどりゃあ!」
中山先生が、手に持っていた教科書で僕の頭を叩いた。スパーン、と。乾いた音が教室に響く。それと同時に、クラスの皆んながクスクスと笑い出した。
僕の隣の席では、小出さんが寝息を立てながら、時々と笑みを浮かべて、気持ち良さそうに眠っている。
何故先生は、小出さんを注意しないのだろうか。
ここまでテンプレな居眠り、なかなかないというのに。
もしかして小出さんは、ファンタジー小説に出てくる魔法使いみたいに、自分の姿が見えないように消しているのではなかろうか。
もしくは、小出さんの存在感が皆無なのか。
* * *
「ん……」
小出さんはようやく眠りから覚めたようで、両手を上げて「んー!」、と体を伸ばした。目の下のクマはだいぶ薄くなり、少しすっきりした顔をしていた。
「おはよう小出さん、お目覚め?」
「おはよう園川くん……うん、でもまだ眠い……」
「今は休み時間だから、もう少し寝てて大丈夫だよ」
「ふえ!? そ、園川くん、い、今何時間目?」
「次が四時限目だよ。小出さん、寝過ぎ」
あわあわ、と。小出さんは取り乱す。
そう、小出さんは一時間目から三時間目が終わる今まで、ずっと眠り続けていたのだ。
その間、僕は小出さんがいつ怒られるのか気が気じゃなかった。
が、しかし。さすがは小出さんと言うべきか。存在感を完全に消し、いくら授業中に居眠りをしようが、それに気付く先生は皆無であった。
「……夢見てた。園川くんの夢」
まだ寝ぼけ眼の小出さんは、僕にそう言った。
「僕? 小出さんの夢の中に、僕が出てきたの?」
「そう……夢の中に、園川くんが出てきた」
「そうなんだ。それで、小出さんの夢の中で、僕は何をしてたのかな?」
小出さんはちょっとだけ考え、しかし首を横に振って──内緒だよ──と。夢の内容を教えてはくれなかった。
「園川くん、次の授業始まるまで、もう少しだけ……」
そう言って、小出さんはまた机に突っ伏して、再度眠りについた。
このマイペースな小出さんが、僕は大好きなのだ。
だけど、さすがに眠り過ぎ。もしかしたら、このまま帰りのホームルームまで寝続けるんじゃないのかな。
──小出さんは、どんな夢を見ていたのだろう。
そこにいた僕は、小出さんと何をしていたのだろう。まあいいか、小出さんの夢の中にお邪魔出来ただけ、僕は嬉しい。
今度はちゃんと起こしてあげよう。でも小出さんの幸せそうな寝顔を見ていると、僕はなんだか躊躇してしまうのだ。
ずっと、小出さんの幸せそうな寝顔を見ていたい。
そう、思えてしまうから。