それでも美緒は目を開けたんだ。


その時の恐怖が全身に駆け巡っていく。


咲たちにイジメられているときの恐怖心とは違う。


得たいの知れない気持ち悪さがある。


そこまで考えてあたしは左右に首を振った。


美緒は唯一の友達なのに気持ち悪いなんて、なにを考えているの。


それでもあたしは美緒にメッセージを送ることはできなかったのだった。