咲が大きく口を開けた状態で棒立ちになった。
よほど驚いているのだろう。
「あたしの願いをかなえるために、絶対様はあんたたちの願いを全部捨てた。その上であんたたちを苦しめてくれた!」
「そんなの嘘! 絶対様が人を苦しめるなんてそんなことあるはずない!」
「どうしてそう言いきれるの? 絶対様はどんな願いでも聞いてくれるんだよね? それなら、誰かを殺してほしいと願っても、それを叶えてくれる神様なんだよね?」
あたしの言葉に咲は押し黙ってしまった。
ようやく、自分たちが作り出したものが神様とは程遠い存在であることに気がついたみたいだ。
「それに、あんたたちは絶対様を作るときに美緒を選んだ。美緒はあたしの味方なのに」
「それと、どう関係があるの?」
「そっか、都市伝説のサイトには絶対様が作られた後のことについては、なにも書かれていなかったんだっけ?」
「なにそれ。どういうこと?」
咲の表情がこわばっていく。
あたしが何を知っているのか、それを恐れているように見えた。
咲のこんな顔二度と見ることができないかもしれない。
あたしはマジマジと咲の顔を見つめた。
よほど驚いているのだろう。
「あたしの願いをかなえるために、絶対様はあんたたちの願いを全部捨てた。その上であんたたちを苦しめてくれた!」
「そんなの嘘! 絶対様が人を苦しめるなんてそんなことあるはずない!」
「どうしてそう言いきれるの? 絶対様はどんな願いでも聞いてくれるんだよね? それなら、誰かを殺してほしいと願っても、それを叶えてくれる神様なんだよね?」
あたしの言葉に咲は押し黙ってしまった。
ようやく、自分たちが作り出したものが神様とは程遠い存在であることに気がついたみたいだ。
「それに、あんたたちは絶対様を作るときに美緒を選んだ。美緒はあたしの味方なのに」
「それと、どう関係があるの?」
「そっか、都市伝説のサイトには絶対様が作られた後のことについては、なにも書かれていなかったんだっけ?」
「なにそれ。どういうこと?」
咲の表情がこわばっていく。
あたしが何を知っているのか、それを恐れているように見えた。
咲のこんな顔二度と見ることができないかもしれない。
あたしはマジマジと咲の顔を見つめた。