こんな卑劣なやつら、死んでもかまわない。


本気でそう思った。


光は自分の体を見つめて、カッターナイフの刃を出した。


カチカチカチッという音がトイレ内に響く。


「ニキビの根っこって根深いんだって。思っているよりももっと深く切り取らないと、治らないかもよ」


あたしの言葉に一瞬光は動揺を見せた。


しかし、すぐにうなづき、自分の腹部にカッターナイフを押し当てる。


その刃先がズブリと皮膚に食い込んでいくのを見た。


「ああああああああ!」


光は叫び声を上げて、自分の腹部を切り裂いたのだった。