「かなちゃん、まさか希空待ってるの?」
「いい加減に気づいたら?」

「何で、希空が一緒にいるかわかる?先生に、言われたからだよ、じゃないとあんたみたいな地味なのと一緒にいるわけじゃないでしょ。馬鹿みたい」



(そんなこと、わかってる.... でも)



「そんな事ない、だって、“ 親友”だもん」



そう、“ 親友”
偽りで飾ってるだけの関係 
でも、それでいい、悪口を言われたからって関係が終わることは_________




「親友?何それ笑える、“ あの時”、聞いてた癖にそれでも思えるの?私は最初から....


大っ嫌いだったよ」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
( 希空ちゃん.... )


「お待たせ、今日は駅前のプリクラでも撮る?」
「いいね、楽しそう」


私を一瞥する事もなく去っていた




気が抜けて、ふらっとその場に崩れる。
終わった、もう何もかも、
( 消えたい.... )







消えたいと願うのは
この世が残酷のせいだから
私は私、呪文のように唱えて
明日から、また、頑張ろう
♪ 




「君綺麗な声してるね、それ俺の曲だよね?」