「はぁはぁ、ごほっ……っくっ」 久しぶりに走った、だからなのか息切れと涙が溢れ出た。 “ 大っ嫌い、鈍い、苛々する” 何度もその言葉が頭を過る そして、 胸がぎゅっと、締め付けられるように痛い。 (ねえ、辛い、誰か、助けて________) でも、裏庭には私一人、 少女漫画のような展開はある筈がないんだ、 「……っ……!」 私はひとりぼっちだ。