「たしかに、かなちゃんは見てて苛々(いらいら)する。」
「うんうん、少し鈍いところがあるよね。」
希空ちゃんは社交性もあって、クラスのムードメーカー、
だからか、希空ちゃんとよくいる私にもちらほら声をかけてくれる。
そのクラスメイト。
(離れなきゃ、ねえ、動いてよ!!)
体が私を抑制する、硬直して動けない、
じわり、と目から涙が溢れ落ちそうになる。
「よし、帰ろっか」
「うん、帰り道何食べる?」
彼女達がドアに近づく姿が想像できる
(お願いだから、動いて_____)
何かから解放されたかのように体が軽くなり、走り出す。