「奏(かなで)ちゃんのこと実際どう思う?」
「私はね、あの子、大っ嫌い」




(え?どうして、)



ある放課後のこと、
親友の希空(のあ)ちゃんが居なくて、学校中を探していた。



(そういえば、お手洗い、探してなかったな、)
と思い、ドアを開けようとした瞬間、中から賑やかな話し声が聞こえた。
2、3人の女の子達が談笑しているようだった。


女の子の集団の中、一人で入るのは物凄く気まずい、直感的にそう思い、ドアから離れようとしたのだが、中からは私がよく耳にしている彼女の声が聞こえた。


そして冒頭に戻る。