「くくくっ…ざまぁ…」
俺は青い車を注意深く観察する。間宮は助手席に乗っているのが分かる。しばらく目を逸らさず監察していた。
すると急に、青い車を運転している男が俺の方を振り返って見た。
「はっ…まじかよ…」
慌てて隠れるが遅い。驚いた。まさか見られるとは思っていなかった。それに完全に目が合ったように思う。…気づかれたか?
再度、顔を上げたとき、俺は後悔した。
今度はハッキリと顔が分かった。目が合った。男は俺を見ていた。口の端をあげ、面白そうにバカにした視線を俺に送っていた。背中を嫌な汗が流れた。
生きていて、はっきりとヤバいと感じるなんてそう無い。何なんだ…あの男。
間宮の尾行のはずが、そんなことはもうどうでもよくなっていた。
何であの女が…あんな男と同じ車に乗っているんだ!?ヤバそうな男なのは予想がついた。
目を逸らさなければいけない。なのに目が放せない。はやく、ここから逃げないと。
「おい、運転手、尾行はもういい!早く戻れ!」
慌てて叫んだが、遅かった。俺は次に起こることが理解出来なかった。


気がついた時は知らない家だった――