「ち、違いますよ!たまたま河川敷で会って…それで仲良くさせてもらってる感じです。」
つい慌てて否定してしまった。
おばあちゃんは、あははと笑ってお菓子の袋を開けて食べ始めた。
数分しても麗音が戻ってこなかった。
「あのー麗音さんはどこへ?」
「麗音の部屋じゃよ。わしは君と二人で話したいから部屋へ行ってもらった。」
二人で話したいこと。ということは、麗音の言っていたことは確かなようだ。別に疑ってたわけでないが、何について話すのか検討もつかなかったから仕方がない。
「二人で、ですか……」
何についてか未だに理解出来なかったので、僕はオウムみたいに聞き返すことしか出来なかった。