『全然構いませんよ。むしろこっちからお願いしたんですから。とりあえず、迎えに行くので2時くらいにいつもの河川敷で待っていてください。』
嫌な予感がしてるけど、麗音に会いたい欲と行きたい欲が勝ってしまったので行くことにした。
『わかった』
端的にそう返信した。
支度をして、言われた通り14時に河川敷に行くと麗音はまた体育座りをして待っていた。また僕は肩を叩き、僕がここにいることを知らせる。
『わざわざすみません。』
久しぶりに見たノートに書かれた麗音の綺麗な字。字を見ればだいたいその人の性格がわかるというのは本当のようだ。麗音の心は何色にも染まらない真っ白な感じがしている。