淡々と語られた麗音の過去。僕と似ているけど、全然違う家庭事情。
初めて聞いた麗音の声がとても綺麗だったのはそういうことだったのか。
僕が返信する前に、麗音が続きを送ってきた。その送られてきた言葉に僕は目を疑った。
『私の両親、離婚してるんですよ。それも私のせいで』
そう送られてきた。僕は1度麗音の方に顔を向けると、麗音は泣いていた。号泣というわけではなく、静かに1粒の涙が麗音の頬を掠めた。
僕はどうすることもできなかった。なんで泣いているのか聞くべきだろうか。いや、今は麗音が話すのを待つしかない思った。とりあえず無言はダメだと思い、
『実は、僕の両親も離婚してるんだ』
慰めの意味も込めてそう送った。
『それ本当ですか?私に気を遣ってるんですか?』