あの後、麗音を家まで送ろうとしたけど麗音が『大丈夫です!すぐそこですから!』とLINEしてきたので『わかった』と返信して、自転車を漕いで家に帰った。
家に帰ると母には怒られることはなく「珍しいわね」と驚かれただけだった。僕は友達がいないと思われているのだろうか。
とりあえず、昨日は収穫が多かった。まず、麗音の連絡先を知れたことだ。ていうか、これだけ。でも、それらは僕にとってでかい。そんなことを考えながらベッド横になっていると母がノックもせずに僕の部屋に入って来て
「休日だからってダラダラしないの。それより、暇なら買い物行ってきてくれない?」