LINEは多分こんな至近距離で使うものでは無いと思ったが、逆に特別感が出て僕は嬉しかった。
『何がですか?確かに私は手話とかなら楽ですけど、これでも十分楽です。というか、そろそろですよ!』
手話……。やっぱり母に頼んでみるべきだろうか。いや、スマートフォンがあるじゃないか。家に帰ったら勉強しよう。そう思った。
とりあえず麗音の言う通り『今日の太陽』とのお別れの時間がやってきた。僕はいつも通り眺めながら、僕はまだ麗音のことを音楽が好き、ということ以外何も知らないんだな。そんなことを考えていた。
『今日の太陽』とのお別れが済んだあと麗音からLINEが来た。