現在時刻は12時を少し過ぎた頃だ。体育館での演奏は12半時から始めるので席の確保のため僕らは少し早めに体育館に向かった。
体育館に着いて中に入ってプログラムを受け取ると後ろから声が聞こえた。
「あら、湊じゃないー」
パッと呼ばれた方を向くとそこには母がいた。
「あ、母さん……。」
「そっちの子はお友達?」
「はい!こんにちは!田中智です!」
何も知らない智は屈託のない笑顔で返事をした。
「そーだ。ちょうどいいわ。ちょっとお願いがあって」
「お願い?」
母さんからのお願いなんて珍しい。
「今から仕事に行かなきゃいけなくなったから。今からやるバンドの動画を撮っておいて欲しいのよ」
母さんには悪いがこっちとしては都合がいい。なんせ麗音の父親に合うリスクを完全にゼロにしてくれたのだから。けど……。
「大丈夫なの?」
そんな仕事をして、また倒れたりなんかされたら…。
「平気よ!じゃあよろしくね!」
「あ、うん。」
体育館に着いて中に入ってプログラムを受け取ると後ろから声が聞こえた。
「あら、湊じゃないー」
パッと呼ばれた方を向くとそこには母がいた。
「あ、母さん……。」
「そっちの子はお友達?」
「はい!こんにちは!田中智です!」
何も知らない智は屈託のない笑顔で返事をした。
「そーだ。ちょうどいいわ。ちょっとお願いがあって」
「お願い?」
母さんからのお願いなんて珍しい。
「今から仕事に行かなきゃいけなくなったから。今からやるバンドの動画を撮っておいて欲しいのよ」
母さんには悪いがこっちとしては都合がいい。なんせ麗音の父親に合うリスクを完全にゼロにしてくれたのだから。けど……。
「大丈夫なの?」
そんな仕事をして、また倒れたりなんかされたら…。
「平気よ!じゃあよろしくね!」
「あ、うん。」