「あれ？久しぶりじゃん。元気してたか？」
そう話しかけてきたのは随分と久しぶりに会う妻のためにきているというフレンドリーおじさんだった。
「あ、お久しぶりです」
「あれ？そっちの女の子が前に言ってた愛しの人か？」
智の隣に座っている茜を見ながらからかうようにそう言ってきた。
「いや、違いますし。そもそも愛しの人なんていませんから！」
隣に座っている智から「誰？知り合い？」と聞かれたがフレンドリーおじさんに聞こえてたらしく突っ込んできた。
「知り合い…。それはちょっと違うかな。強いていえば同士！かな？」
「だから、あれは違いますから！」
そういうと、あはははははと大笑いしていた。
「始めるぞい」
久しぶりに節子先生に助けられた。出来ればもう少し早く行って欲しかったけど。