今あったことをそのまま伝えた。麗音はびっくりしているが、茜の肩を軽くポンと叩いて何度も静かに頷いていた。麗音も知っていたパターンか、と僕はすぐに察した。
「じゃあ決まりだな。お前らはこっちで俺らはこっちで」
内心僕は「よっしゃー!」となっていたがあえて冷静さを演じた。智が僕のことをからかってくるかと思ったが智はそれどころじゃなかったみたいだ。
「じゃあ、また明日」
そう声をかけて僕は麗音と同じ部屋に入った。部屋の中はそこまで広くもなく狭くもなくって感じでベッドが二つありビジネスホテルに近い作りをしていた。そして、心臓がものすごい音を立てていた。
「びっくり…したね」