「あー。やっと来たー」
「ごめんごめん。」
「なんで同じ時間に終わってるのに智の方が早いんですかねぇ!?」
なんでって言われても僕は1度家に帰宅した。智は直接来た。それだけだ。
「だからごめんって」
「そーだぞ!」
何故か智も加勢してきた。麗音は相変わらずその様子を見てニコニコしていた。会話が聞こえてないからおそらく愛想笑いだろうけど。
「とりあえず今日は、夏休みの計画を立てたいと思います!」
このような場合いつも仕切っているのは智だ。
「俺あんまり金ないから遠くへは行けないぞ?」
一応伝えておいた。バイトをしているとはいえ僕の家庭が貧乏なことに変わりはない。