7月の半ば、僕たちの高校はついに明日から夏休みだ。
これまでの約1ヶ月間、麗音はピアノの練習に明け暮れた。最近は麗音のピアノの練習に茜も協力してもらっている。と言うかその曲を弾いて欲しいと頼んだのは茜だったらしい。1曲目はぼちぼち完成といったところだ。誰が聞いても文句はないと思うレベルだが歌うのはまだ練習中だ。そして、1曲弾くだけでは物足りないと言い出す麗音は2曲目の練習にも取り掛かった。2曲目は1曲目と同じバンドの曲だ。これも茜の案だ。
僕はと言うと手話の勉強とバイトの繰り返しで麗音の練習の手伝いがあまりできてなかった。あんなに意気込んで、手伝わせて欲しい!と言ったのに、恥ずかしいし本当に申し訳ないと思う。
そして残念なことに智は随分前に付き合っていた彼女と別れたらしい。それを知ったのは最近だけど。
一学期最後の学校の放課後、自転車に乗って河川敷に向かう。というのもさっき茜から、
『湊くーん。君らの学校明日から夏休みでしょ?今度どこかに出かけません?もちろん愛しの麗音はもう誘ってますよ!とりあえず今からいつもの河川敷に来てくださーい』
これまでの約1ヶ月間、麗音はピアノの練習に明け暮れた。最近は麗音のピアノの練習に茜も協力してもらっている。と言うかその曲を弾いて欲しいと頼んだのは茜だったらしい。1曲目はぼちぼち完成といったところだ。誰が聞いても文句はないと思うレベルだが歌うのはまだ練習中だ。そして、1曲弾くだけでは物足りないと言い出す麗音は2曲目の練習にも取り掛かった。2曲目は1曲目と同じバンドの曲だ。これも茜の案だ。
僕はと言うと手話の勉強とバイトの繰り返しで麗音の練習の手伝いがあまりできてなかった。あんなに意気込んで、手伝わせて欲しい!と言ったのに、恥ずかしいし本当に申し訳ないと思う。
そして残念なことに智は随分前に付き合っていた彼女と別れたらしい。それを知ったのは最近だけど。
一学期最後の学校の放課後、自転車に乗って河川敷に向かう。というのもさっき茜から、
『湊くーん。君らの学校明日から夏休みでしょ?今度どこかに出かけません?もちろん愛しの麗音はもう誘ってますよ!とりあえず今からいつもの河川敷に来てくださーい』