いつもこんな感じで、母がこの茶番をするのでいつものように乗っかる。
皿洗いをし終わると母が風呂から上がって髪も乾かさずに、冷蔵庫からビールを取り出して、スマホを見ながら飲み始めたので、僕はすぐに風呂に向かう。
母は、ビールを飲むと少しだけめんどくさくなる。日頃の仕事での愚痴を僕にぶつけてくるからだ。だから、すぐにその場を離れる。
そもそも、あまりお金が無いのにビールを買うお金があるのは何故だろうかと昔、疑問に思ったが大人には必須アイテムなのだと最近気づいた。
それに、そのお金を貯めて僕に携帯とかを買ってくださいなんて到底言えない。
風呂から出てすぐに自室に戻り、学校の課題をやる。
でも、やっぱり河川敷のあの綺麗な少女の顔がチラついて集中出来なかった。