『太陽ってかっこよくないですか?私最初は太陽は唯一夜に輝くことのできない可哀想な星だなって思ったんですけど、よくよく考えたら太陽の光が強すぎて周りの星の光をかき消してるんだって思ったんですよ。だから、私も周りをかき消すまではいかなくても、輝いて見たいんですよね』
麗音が僕と同じことを考えていたことより、太陽の光が強すぎてってことは考えたこと無かったので少しだけ驚いた。今思えばたしかにそうかもしれない。だから麗音は文化祭でピアノを演奏したいのか。と少しだけ納得した。
『そんなこと考えたこと無かった。麗音はやっぱりすごいね』
そう書いて麗音にノートを返した。
「……そんなこと…ないですよ」
麗音は静かにそう言ったけど、僕には到底無理なことをやろうとしてる麗音はやっぱりすごいと思った。
そのあとは麗音と一緒に途中まで帰り、僕はそのまま節子先生に手話を教わるため公民館へ向かった。