「ちょいちょい!湊くんは自転車?」
「あ、はい。免許持ってなくて」
「じゃあこっちだ。そっちはバイクの人用だから。いやー、高校生だから、持ってるかと思って。すまんね」
こちらこそバイクじゃなくてすみません、と心の中で呟いてから自転車に跨り街中をぐるぐるする。携帯でちょくちょく調べながらだったので時間が思いの外かかってしまったが、初めてにしては上出来との事だった。
僕は帰りに河川敷に寄って朝日を見ようと思った。
河川敷に着くと、当たり前かもしれないが周辺には誰もおらず、この世界に僕だけになってしまったみたいだし、風ひとつ吹いておらず、この街から音がなくなってしまったようだった。
そして、朝日は夕日に負けないくらい綺麗だった。どっちも同じ『今日の太陽』なのに。でも、何となく夕日の方が僕は好きだ。本当に何となく。
「あ、はい。免許持ってなくて」
「じゃあこっちだ。そっちはバイクの人用だから。いやー、高校生だから、持ってるかと思って。すまんね」
こちらこそバイクじゃなくてすみません、と心の中で呟いてから自転車に跨り街中をぐるぐるする。携帯でちょくちょく調べながらだったので時間が思いの外かかってしまったが、初めてにしては上出来との事だった。
僕は帰りに河川敷に寄って朝日を見ようと思った。
河川敷に着くと、当たり前かもしれないが周辺には誰もおらず、この世界に僕だけになってしまったみたいだし、風ひとつ吹いておらず、この街から音がなくなってしまったようだった。
そして、朝日は夕日に負けないくらい綺麗だった。どっちも同じ『今日の太陽』なのに。でも、何となく夕日の方が僕は好きだ。本当に何となく。