家に帰ると母親はリビングにおらず、おそらくもう寝たのだろう。証拠にテーブルに夜ご飯がラップをして置かれていた。
「いただきます。」
きちんと挨拶をしてからご飯を食べた。
夜ご飯を食べ終えると食器を洗い、お風呂に入ってから自室のベッドに寝転んで、今日の出来事について少しだけ考えていた。
「やっぱりあの人……」
自分の記憶の中の人と今日会った人を見比べてもあまり差はなかった。
やっぱり麗音のお父さんの奥さんが僕の父親の浮気相手だ。