「また……寝ている…かと…思いました」
クスッと笑っている顔が可愛いかった。
「そっか……」
意味が無いとわかっているけど相槌を打つ。
僕はノートとペンを取り出し会話をするためにスラスラと始めた。
『ピアノの練習いつする?』
「それ…が、家では……おばあちゃんがいるので、弾きたく……ないんですよ。……いない時もあるのでその時……にでも…練習…しようかな…と思いまして。もちろん……あなたの時間も考えてです。」
それじゃあ、間に合わない気がする。前に麗音に聞いたら、文化祭は9月の半ばにあるとの事だ。ちなみに今は6月半ばだ。多分ピアノだけだったら間に合うかもしれないけど僕には【ある考え】があった。だから、もう少し時間が欲しい。