転生した先は侯爵令嬢だったみたいです!

【カレン・アルベルト】
アルベルト侯爵家の長女
金髪にピンクのパッチリ瞳で髪は腰辺りまであり緩やかウエーブでとても綺麗な髪の美少女
152cmで胸が大きい事が悩み

【ユリウス・オーディン】
オーディン国の第1王子
王族にしか受け継がれない紫の髪に濃いブルーの吸い込まれそうな大きな瞳で破壊級の美形
175cmで華奢に見えるが実は筋肉質な綺麗な体型
剣の腕はこの国一に強い
強化魔法、瞬間移動、空を飛ぶ魔法が使える


【シェイン・アルベルト】
アルベルト家の長男
カレンの2歳上の兄
金髪にグリーンの瞳で爽やか美形
177cmで細マッチョ

【キャサリン・ストロング】
ストロング家のご令嬢
カレンの親友
オレンジの髪にブルーの瞳の美少女
163cmでナイスバディ

【メル・アイリス】
カレンの専属侍女
茶髪にグレーの瞳の美人さん
160cm

【リード・アイルトン】
アルベルト家の執事
銀髪に紫の瞳のクール美形
カレンの4歳上
173cm

【カイン・スチュアート】
スチュアート公爵家の長男
ユリウスの側近でユリウスの親友
カレンと同じ歳
片眼鏡
ブルーの髪にオレンジの瞳のクールな美形
178cmで細マッチョ

【シオン・ホークス】
ホークス公爵家の長男
ユリウスの護衛騎士でユリウスの幼なじみで親友
カレンのお気に入り
カレンと同じ歳
淡い赤髪にグリーンの瞳の可愛い系
165cm
背が低く童顔なことが悩み

【テオドア・クラーク】
クラーク侯爵家の次男
ユリウスの護衛騎士で親友
淡いグリーンの髪に淡いブルーの瞳のワイルド美形
188cm

【ジャガード】
狼族の唯一の生き残り
カレンが大好き
人型の時の容姿
金髪(長髪)で切れ長のセクシーな金色の瞳に口元にホクロがある超絶美形
身長188cm
狼の時の容姿
金色の毛で金色の瞳
しっぽはふさふさ
ミニ狼 の時の容姿
大きな金色の瞳でしっぽはふさふさで、とにかく可愛い
「カレン⋯」

ん?誰?

すごく体もだるいし頭も痛いから起こさないでほしい⋯。


「カレン大丈夫?」


目を開けると金髪にグリーンの瞳の美少年が⋯いえ(わたくし)のお兄様がいた⋯。
お兄様は(わたくし)の2歳上なので9歳です。

(わたくし)どうしたんですの?」


「風邪で高熱が出てから4日も目を覚まさないから心配したよ」


「4日も?お兄様ご心配かけてごめんなさい」


「心配するのは当たり前だろう?カレンは私の可愛い姫なんだから」


っっ!!
恥ずかしいセリフを満面の笑みで言うお兄様が怖いです。

「それはありがとうございます」


「もっと嬉しそうにして欲しいところだけど、カレンの体も本調子じゃないからこの辺にしとく。私は部屋に戻るけどなにかあったら言うんだよ?カレンわかった?」


「はい。お兄様」


そしてお兄様はご自分のお部屋に戻られた。


相変わらずお兄様は(わたくし)に甘い。
甘すぎてアイスクリームみたいに溶けてしまいそう⋯。

(わたくし)どうしたらいいのかしら?
目が覚めると同時に頭の中に沢山の記憶が流れてきましたの。
これって前世の記憶なのかしら?

前世の(わたくし)は田中華蓮(かれん)
あら?カレンと言う名前は変わらなかったみたいね⋯。
おっと話がずれた。

日本と言う国のOLで23歳で交通事故で死亡したみたいですわ。
恋人もいなかったようで⋯前世の私可哀想すぎます!!
って私前世の喋り方に戻ってるし⋯。

なぜ突然前世を思い出したのかしら?
思い出した所でどうにかなるもんでもないと思うんだけど⋯。


うーん⋯どうしようかと悩んでいるとふと鏡が目に映る。

うわぁ~可愛い女の子だわ♪
⋯ってちょっと待て、(わたくし)は今鏡の前にいて鏡を見ている⋯って事は鏡に映っている可愛い女の子は(わたくし)?⋯えーっ!!


カレン・アルベルトの容姿は金髪にピンクの瞳で髪は腰辺りまであり緩やかウエーブでとても綺麗な髪で前世の私とは似ても似つかない程に愛らしい姿なのである。
そう言えばお兄様も美少年だから妹の私ももれなく可愛い感じなのね⋯。


「お嬢様!!」

ん?お嬢様とは誰のこと?って(わたくし)か!!


(わたくし)の専属侍女のメル・アイリスが心配そうな顔をして
私を見ていた。
「カレン⋯」

ん?誰?

すごく体もだるいし頭も痛いから起こさないでほしい⋯。


「カレン大丈夫?」


目を開けると金髪にグリーンの瞳の美少年が⋯いえ(わたくし)のお兄様がいた⋯。
お兄様は(わたくし)の2歳上なので9歳です。

(わたくし)どうしたんですの?」


「風邪で高熱が出てから4日も目を覚まさないから心配したよ」


「4日も?お兄様ご心配かけてごめんなさい」


「心配するのは当たり前だろう?カレンは私の可愛い姫なんだから」


っっ!!
恥ずかしいセリフを満面の笑みで言うお兄様が怖いです。

「それはありがとうございます」


「もっと嬉しそうにして欲しいところだけど、カレンの体も本調子じゃないからこの辺にしとく。私は部屋に戻るけどなにかあったら言うんだよ?カレンわかった?」


「はい。お兄様」


そしてお兄様はご自分のお部屋に戻られた。


相変わらずお兄様は(わたくし)に甘い。
甘すぎてアイスクリームみたいに溶けてしまいそう⋯。

(わたくし)どうしたらいいのかしら?
目が覚めると同時に頭の中に沢山の記憶が流れてきましたの。
これって前世の記憶なのかしら?

前世の(わたくし)は田中華蓮(かれん)
あら?カレンと言う名前は変わらなかったみたいね⋯。
おっと話がずれた。

日本と言う国のOLで23歳で交通事故で死亡したみたいですわ。
恋人もいなかったようで⋯前世の私可哀想すぎます!!
って私前世の喋り方に戻ってるし⋯。

なぜ突然前世を思い出したのかしら?
思い出した所でどうにかなるもんでもないと思うんだけど⋯。


うーん⋯どうしようかと悩んでいるとふと鏡が目に映る。

うわぁ~可愛い女の子だわ♪
⋯ってちょっと待て、(わたくし)は今鏡の前にいて鏡を見ている⋯って事は鏡に映っている可愛い女の子は(わたくし)?⋯えーっ!!


カレン・アルベルトの容姿は金髪にピンクの瞳で髪は腰辺りまであり緩やかウエーブでとても綺麗な髪で前世の私とは似ても似つかない程に愛らしい姿なのである。
そう言えばお兄様も美少年だから妹の私ももれなく可愛い感じなのね⋯。


「お嬢様!!」

ん?お嬢様とは誰のこと?って(わたくし)か!!


(わたくし)の専属侍女のメル・アイリスが心配そうな顔をして
私を見ていた。
「メルごめんね。メルにも心配かけたよね?」


「お嬢様どうされたのです?いつものお嬢様の喋り方と違うように思うのですが⋯」


ギクッ!!
バレてる?前世の記憶が戻る前と違う事を⋯。
誤魔化さなければ⋯。


「高熱で何日も寝ていたからかも知れませんわ。長い夢を見ていましたもの」


「お嬢様失礼しました。お目覚めになられてからお時間も経っていませんものね。配慮がなく申し訳ありませんでした」


「いいのよメル。それよりお父様とお母様はどうしてるのかしら?」


「旦那様はお仕事されてます。奥様はお休みになられてます。旦那様も奥様もお嬢様のこと心配されてましたよ」

お父様もお母様も娘は私1人のせいか基本的に(わたくし)に甘いのだ⋯。
だから4日も目覚めなかった私は2人にすごく心配かけたことだろう。


「そうよね⋯。あなたもお部屋に戻って休みなさい。メルの出勤時間はとうに終わっているのだから。時間外まで(わたくし)のそばにいなくてもいいんですのよ?」


「お気遣いありがとうございますお嬢様。それではメルは上がらせてもらいますね。お嬢様お休みなさいませ」



「ええ、おやすみなさいメル」

そうしてメルは去って行った。

危なかったわ⋯もう少しでバレるとこだった⋯。
これからはボロ出さないように気をつけなきゃ!!


「お嬢様!」

ん?誰か私を呼んだかしら?

「お嬢様!先程からお呼びしているのに無視ですか?」と目の前にイケメン執事がいた・・・。


彼はリード・アイルトン
アルベルト家の執事で銀髪に紫の瞳のかなりの美少年ですわ。
8歳からアルベルト家の執事をしているとお父様に聞いたわ。
カレンの4歳上だから11歳
将来かなりのイケメンさんになりそう・・・いやなりますわね!!
まだ11歳なのに色気ありすぎですわリード・・・。

「リード無視してた訳じゃないわ。少し考えごとをしてただけよ」

「そうでしたか。それよりもお身体の調子はどうですか?」

「まだ少し身体だるいけど大丈夫よリード」

「あまり無理をしては駄目ですよお嬢様」

「ええ」

「それでは私は失礼しますね。ちゃんとお身体を休めて下さいねお嬢様」

「ええ。ありがとうおやすみなさいリード」

「おやすみなさいませお嬢様」

そしてリードは去って行った。
「おはようございますお嬢様」

「メルおはよう」


コンコン!とドアのノックの音が響いた。
誰か来たのかしら?


「カレン大丈夫ですの?(わたくし)ずっと心配してたのよ」と可愛い美幼女が言った。

この子は(わたくし)の大親友のキャサリン・ストロング。
笑顔の可愛い女の子で性格も優しくて(わたくし)の大好きな女の子。

「キャサリン心配かけてごめんね。もう大丈夫だから」

「ええ。カレンの顔見たら安心しましたわ。ふふっ近々ユリウス様飛んで来そうよね」

「・・・。かも・・・?」



バタン!!


ん?何の音かしら?


ドア付近から凄い音がしたけど⋯。

「カレン!!」

はい?


振り返るとお母様に力いっぱい抱きしめられました、はい。

お母様は(わたくし)と同じ金髪の髪にピンク色の瞳で(わたくし)はお小さい頃のお母様にそっくりだとよく言われます。


「お母様苦しいですわ」



「ごめんなさいね。でもカレンが目を覚まさなかったらと思うと不安で仕方なかったのよ?私の気持ち分かるでしょう?」


バンッ!!


またドアが開く音が部屋に響いた⋯。


またですの?そんなに乱暴にドアを開けたら壊れないかしら?と少し不安になった⋯。
ところで次はどなたなのかしら?

「カレン目が覚めたんだね。安心したよ」とキラキラスマイルで私に近付いてくる、この少年はユリウス・オーディン7歳
この国の第1王子様ですわ。
王族にしか受け継がれない紫髪に濃いブルーの吸い込まれそうな大きな瞳で誰から見ても美少年なユリウス様です。


「ユリウス様ご心配おかけして申し訳ありません」


するとユリウス様は不機嫌そうに顔を歪めた。


「カレン⋯ユリウスって呼んでと何度言ったらわかるの?」


「でっ、でも⋯」


「でもじゃないでしょ?前みたいにユリウスって呼んでよ。それに謝らなくていいよ。カレンは何も悪いことしてないんだから。わかった?」そう言い可愛い目に睨まれました。


前みたいにって無理ですわ。
確かに(わたくし)は昨年まではユリウスと呼んでいましたわ。
でも(わたくし)も7歳になる訳でして、ユリウスはこの国の第1王子様なので彼より目下の(わたくし)がいつまでもユリウス呼びはまずいと思いユリウス様と呼んでいるのになぜわかってもらえないのかしら?

世間的に見て(わたくし)がユリウスと呼んでいたら(わたくし)がと言うかアルベルト家自体の評判が悪くなるはずですわ⋯。
あなたは王子様なんですのよ?
そこのとこら理解してもらわないと
(わたくし)困りますわ!
「ユリウス様今日もカレンのために来て下さったのですね。ありがとうございます」


えっ?
もしかしてユリウス(わたくし)が倒れてから毎日来てたとか?まさか・・・毎日じゃないわよね?


「セレナ殿お気遣いありがとうございます。カレンになにかあったら、いつでも飛んで来ますので安心して下さいカレンは大事な婚約者なのですから」とお母様に仰った。

はい?いつでも飛んでくる?
なぜ?
それより、いつから(わたくし)はユリウスの婚約者になったのよ?
(わたくし)聞いてなくてよ!!

「ユリウス様とカレンは仲が良くて私嬉しいですわ。結婚式を心待ちにしているわね」とお母様が笑顔で仰った。


あのー・・・お二人だけで話を進めるのは止めて下さいませんか?
それに結婚なんて、するとしてもだいぶー先ですよ?(わたくし)たちまだ7歳ですから・・・。
ちゃんとした説明を(わたくし)にして下さい・・・。


「あの・・・ユリウス(わたくし)はいつからあなたの婚約者になったのかしら?(わたくし)なにもお聞きしてませんが・・・」


「あら?カレンに言ってなかったのかしら?ユリウス様とカレンは5歳の頃から婚約者よ」


「カレン知らなかったの?」と、うるうるした瞳でユリウスに睨まれた。


うっ!!そんな悲しそうな瞳で睨まないで下さい・・・。



それにしてもお母様・・・(わたくし)初耳ですわ!!
こんな大事なことはお忘れにならないで下さいませ・・・。


「うっ・・・ごめんなさい」


なぜ(わたくし)が謝らなきゃいけないの?こっちが泣きたいですわ!!


「カレン僕が婚約者だってこと忘れちゃダメだからね」と次は満面の笑顔で微笑んだ。


忘れたら(わたくし)どうなるのかしら?
ユリウスはカレン忘れたらどうなるかわかってるよね?的な顔をしていますわ。
怖い・・・ユリウスの笑顔が黒く見える・・・。
目の錯覚かしら?
ユリウスって怒らせたら怖い感じよね?
(わたくし)これから先大丈夫なのかしら?
ものすごく不安ですわ・・・。


「ええユリウス。よくわかりましたわ」と悔しいので私の中で1番の笑顔で言ってやりましたわ・・・。


「ユリウス様カレンをよろしくお願いしますね」



「はい。セレナ殿おまかせ下さい」


お母様は部屋を出ていった。
嫌・・・お母様出て行かないで下さい。
お母様何なぜユリウスと二人にするんですか!!



そしてユリウスと二人きりになった・・・。


誰か助けてくれる方いませんか?
なんか部屋の空気が、すごく重いです・・・。
「カレンは誰にも渡さないよ?カレンは僕の物だからね」とユリウスは笑顔で言いながら(わたくし)に近付いてくる・・・。


え?突然どうしましたの?ユリウス!!
って言うか、いつから(わたくし)ユリウスの物になったのかしら?ユリウスの物になった覚えはありませんけど?



「ユリウス・・・それってどういう意味ですの?」


それよりも、なぜユリウスは(わたくし)に近付いてくるんでしょうか?



「さっきも言ったよね?僕とカレンは婚約者だって」


「ええ」



「いずれはカレンは僕の妃になるんだよ。ちゃんと理解してる?」と可愛い瞳にまた睨まれました・・・。


婚約者ですよね?ええ、いずれは結婚するお相手ってことくらい(わたくし)もわかってますわよ・・・。
でも(わたくし)達まだ7歳なので結婚までの道のりは長い訳でしてその間になにがあるかも分からない訳です。


「ええ。わかっていますわ。けれど私はまだ7歳なので正直に言いますと実感って物が湧かないと言いますか・・・ユリウスは(わたくし)でよろしいんですの?この先(わたくし)よりもユリウスに相応(ふさわ)しいご令嬢が現れるかも知れませんし・・・」


そうよ!!
ユリウスも、まだ7歳よ?
この先(わたくし)よりもユリウスに相応(ふさわ)しいご令嬢がきっと現れるわって言うか、なるべく早く現れて下さいお願いしますわ神様・・・。
私、王妃にはなりたくありませんので・・・。



「カレン何言ってるのかな?僕はカレンとしか結婚しないけど?」


はい?
なぜ?(わたくし)としかしないって・・・。
ユリウスよく考えた方がよくてよ?
自分のことながらこの先どう成長するのか、全く想像出来ないのよ?
将来結婚する時になって、あの時婚約破棄しとけばよかったよって後悔することになるかも知れないじゃない?
ユリウスよく考えて!!


「ユリウスなぜ言いきれるの?」


「それはね・・・」と言いながらユリウスは私をギュッと抱きしめてきた。



「っ!!ユリウス離して下さい・・・」


「嫌だ。カレンは誰にも渡さないよ。たった一人の僕のお姫様なんだから」


はい?
お姫様?
(わたくし)ユリウスのお姫様になった覚えありませんけど・・・。


「ユリウスどういう・・・」


「ふう・・・ちゃんと言わないとわからないみたいだね?カレンは・・・。言うからちゃんと聞いててよね。僕はカレンのことが大好きって言ってるんだよ。勘違いされると困るから言うけど友人の好きではないからね。わかった?」


え?ユリウスが(わたくし)を好き?

ええー!!

今までそんな素振りなかったはずですわ・・・。
(わたくし)7歳児に告白されました・・・((わたくし)も7歳だけど)
どうなってるのよ?
ってことは(わたくし)本当にこのままじゃユリウスのお妃人生まっしぐらじゃない!!
って言うか恋愛の好きに気づくの早いのではなくて?ユリウス・・・。
幼い頃から(今でも十分に幼いですけども)ユリウスとは一緒に過ごす時間は当たり前にあり、それなりに仲良くはしていたけどユリウスが(わたくし)を好きになった理由が全く見当たらないですわ・・・。

(わたくし)の容姿はそれなりに整っているとは思いますけど、絶世(ぜっせい)の美女・・・違った絶世(ぜっせい)の美幼女とまでは行かないわけで。

ユリウスは(わたくし)のどこが良いのかしら?と思ってしまう。

そして(わたくし)はユリウスのことは好きだけど、恋愛の好きではないのよね・・・。

どう答えたらいいのかしら?
一応とは言っても婚約者ですし・・・。

「ユリウス(わたくし)は・・・」


「カレンは私の僕のこと嫌いなの?」



「いえ。好きですわ。けれどユリウスの好きと(わたくし)の好きに違いがあると言いますか・・・」


「ふーん・・・カレンは僕のことを友人として好きと言うことだね?」


「ええ。(わたくし)のことを好きだと言ってくれたユリウスには申し訳ないのですが・・・」


「いいよ。今はそれでも・・・」



今は?
凄く嫌な予感がします・・・。


そしてユリウスはさらにきつく、抱きしめてきた。



「ちょっとユリウス痛いですわ!!」


そしてユリウスは(わたくし)の顎をつかんでクイッと持ち上げたと思ったら唇に温かい何かが触れた・・・。


は?
これはキス!!
ってなぜ(わたくし)はユリウスにキスされてるのかしら?
(わたくし)達まだ7歳でしたわよね?
キスは早すぎませんかね?
それよりも止めなくちゃ!!

「ちょっユリウスなにするのですか・・・」


「なにってキスだよ知らないの?」


「知ってますが、なぜ(わたくし)にするのですか?」


「カレンのことが好きだからだけど何か問題ある?」


「問題ありすぎです。まず(わたくし)達はまだ7歳で年齢的に早いことと(わたくし)の意思を無視して、その・・・キスをするなんて酷いですわ」


「じゃあカレンの了承を得たら、してもいいんだよね?」



はい?
(わたくし)が了承なんてする訳ありませんけど・・・。


(わたくし)、了承なんてしませんわよ?」


「へぇ強気なカレンも好きだけど・・・。でもいいのかな?」



「なにがですの?」


「キスしたよねさっき?」


ええ、無理やりあなたにされましたが?


「それがどうしたんですの?」


なぜだかまた嫌な予感が・・・。


「普通の市民は良いけれどカレンは王族の僕と婚約してる身だ。この国では例え婚約者同士であっても16歳まではキスをしてはいけない決まりがある」


「ええわかっていますわ」


・・・ユリウスのせいで守れませんでしたが・・・。