知らなかった、お前をこんなにも好きになるなんて…


斗真の部屋に愛美は来ていた

「お疲れ様」

2人はジュースで乾杯をした

「惜しかったね」

「あぁ、でも悔いはない、俺頑張ったと思う」

「斗真はがんばったよぉ」

「愛美と同じ高校に行きたくて選んだ野球部だったけど入ってよかった

メンバーにも恵まれて部活が楽しかった

愛美もよく頑張ったな」

「うん、華がいてくれたからほんとによかった」

「これからは本格的に受験だな、高校を決めた時みたいには簡単には決められないと思うけど……」

「斗真の大会が終わってから話そうと思ってたんだけどね……」

「えっ……別れるとか言うなよ」

「アハハッ、違うよ、でも斗真次第では遠距離になることもあるんだからね」

「そうか……」

「私ね……放射線技師を目指してみようかと思ってるの」

「それはどんな仕事?」

「簡単に言うとレントゲンとかを撮る人」

「大学なのか?」

「大学もあるけど地元にはなくて専門学校にしようと思ってる、でもまだまだ勉強しなくちゃ」

「わかった、応援する」

「ありがと」

「俺も塾行かないとかなー(笑)」



3日後斗真の家に男の人が訪ねてきた

「えっ?スカウト……ですか?」

「はい、社会人野球なんですが」

「でも甲子園とか出てないし」

「地元の社会人野球ですので……まあ、県外からも来ますが、去年の予選から見させてもらってまして」

「急な話で……少し考えさせてください」

「はい、もちろんゆっくり考えて下さい」

玄関で斗真と母親は顔を見合わせた

「斗真……」

「兄貴と愛美にも相談する」

夜、幸司朗が帰ってきて斗真は話した