二回戦目の途中で眠くなってしまって、僕は大きなあくびをした。そしたら彼女がすかさず、
「眠いの?もう寝る?」
「いや、まだ大丈夫だよ」
「じゃあ、これ終わったら寝ようか!」
平気と言ったが本当は眠気が襲ってきたことがバレたのだろう。また、気を遣われてしまった。
二回戦目は眠気には勝てたが、勝負には勝てなかった。
彼女からの命令は少し悩んでいたが、これだ!って言って
「明日の朝、時間通りに私を起こすこと!」
だった。おそらく彼女は夜型なのだろう。朝型の僕にとっては楽な命令だった。