「わんこそば一度やってみたかったのよね!」
彼女が唐突にそんなことを言い出した。
僕らは岩手県にいるのか…。ギリギリまで隠してきたには随分と呆気なかった気がした。
それと、今気づいたがとても暑い。彼女が晴れ女な訳ではく雨の降っていないところに僕らが移動したということか、彼女は割と計算しているのかもしれない。と、関心していると、
「今は十一時半!ちょうどいいね!まずは昼ごはんだ!」
彼女は僕の意見も聞かずにわんこそばができる店を調べて歩き出した。