数時間して目的地に着いたみたいだ。
他人事なのは行き先を知らないからで、やっぱり僕はただ彼女について行くことしか出来なかった。新幹線に乗る前に電光掲示板を見ようしてみたが彼女が「見るなー!」って言って僕の目を隠してきたので諦めた。もちろんチケットに書いてあるのも見せてくれなかった。
だいたい東北あたりなのはわかったけど、正確な場所は検討もつかない。新幹線から降りる時は彼女の手を使っておりた、目を瞑ってって言われたから仕方なくそうした。周りから見たらただの変人だが気にしなかった。目を開けると平野が続いていて、山がとても綺麗だった。最近、景色を見るのにハマっている僕からすれば最高の場所だった。やはり、僕の心を見透かされてる気がしてならない。