「ほんとにお金は平気なの?」
「平気だって!お金のことは気にしないでって言ったじゃん!高校生活でバイトして貯めてたお金があるの!」
とは言っても大金なことには変わりはない。
それになんでそこまでして僕にそんなことをしてくれるのか気になったので、直接聞いてみることにした。
「あのさぁ、前から思ってたんだけどなんで僕にそこまでしてくれるの?」
「うーんとねー、春斗くんが死ぬまでには教えてあげるよ」
そんなのあんまりだと思ったが、その話はこれ以上深堀しないでくれと、彼女の顔がそう訴えていた。
「ねねね、いつも本読んでるけどさ、どんな小説読んでるの?」