話は戻るが、その女の子も僕と似たようになんかの病気だったらしく、僕はその子とすぐに仲良くなった。
仲良くなったというかその子がいきなり僕に話しかけてきて、外で遊ぶことが出来ない僕に色んな遊びを1日1個ずつ教えてくれた。その色んな遊びの中で特に楽しかったのはトランプの神経衰弱だった気がする。
当時の僕は「好き」なんて感情は分からなかったけど、今思えばそうなのかもしれないと思う。そんな話を小学六年生の時に蓮にした記憶がある。そんなことも言ってたな、その程度の記憶だけど。
そして、最近よく見る夢の正体は彼女のことだった、ことに今気がついた。なんで今まで忘れてたのだろうか。そんなことを考えていると蓮が、
「んで見つかってないの?」