彼女がそう聞いてきたので携帯で調べてみると、やっぱり電車で約三十分くらいの所にしかボーリング場がないことがわかった。
彼女にそう伝えると、
「わかった!でも、その前にトイレ行ってきてもいい?」
「わかったけど、カバン持ってようか?」
女の子はカバンを持ったままだとトイレがしにくいと思い聞いてみたら、
「意外と優しいところあるじゃん!でも、いい!自分で持つ!」
そう言って彼女は女子トイレへと向かった。僕はトイレの前で待つことにした。そしたらトイレから出てきたとある女性達の話が耳に入った。
「さっきのトイレにいた子、薬の量すごくなかった?」
「ねー、なんかの病気なのかな?」
僕も毎日大量に薬を飲むからその会話が耳に入ってしまった。僕はその大量の薬のおかげで日常生活は問題なく過ごせる。その技術を治す方にいかせないのかと思ったが、考えたところで僕の心臓が治る訳では無い。そんなことを考えてるうちに彼女がトイレから戻ってきた。