彼女の考えてることもそうだし、友達の基準も分からなかったのでそう返事をした。
「もう!とりあえずノート貸して!」
何をされるか分からないけど、僕は言われるがままノートを渡した。そしたら、カバンからボールペンを取り出して一個目のところを二重線を書いて消した。
「これでいいでしょ?」
「………」
なんも言えなかったし、やっぱり彼女は自分勝手な人間なんだなと思った。多分今、僕はすごく嫌な顔をしていると思う。そんなことお構い無しに彼女は、
「友達になった記念にケーキでも買う?」
と彼女はいたずらっ子ぽく笑いながらそう言った。
「それと今聞くのもなんだけど…」
彼女は小声で気まずそうに聞いてきた。
「あのさぁ……なんの病気か聞いてもいい?」
少し言うのを迷ったが正直に話すことにした。
「………心臓の病気だよ。でもひとつ約束してくれ、この話は他言しないで欲しい」
彼女は深く頷いて
「わかった、でもなんで?」