土曜日になっても行く気がまるで起きない。でも仕方ないので明日の準備をする。財布と薬をカバンに詰めるだけだけど。集合が午後二時だったので少し夜更かしして本の続きを読んだ。それからベッドに入った。寝ながらなんで彼女がこんなことをしたがるのか考えたが全く思い当たる節がない。今度、彼女に直接聞くことにした。
午後十二時になってベッドから起き上がる。本当に写真をばらまかれても困るし、本当に彼女が待ち合わせ場所にいたら可哀想だと思い、本当は嫌だけど行くことにする。
待ち合わせの日曜日の午後二時に駅前に行くと彼女は普通にいた。学校の制服とは全く違い、薄い長袖でジーパンを着ている。本当に春って感じの服装をしている。
それになぜか驚いた顔をしている。
「え、来てくれたんだ」
「君が脅しながら来いって言ったんだろ？」
「そんなことしたっけ？」
とぼけているのか。ちょっとイラッときたがスルーした。