そう言って彼女は走って僕の腕を掴みスマホの内側のカメラで僕とツーショットを撮った。何故か僕はカメラ目線になってしまった。
「よし!こればらまかれたくなかったら手伝わせて!」
それはいくらなんでも卑怯すぎる、悪魔だと思った。
「なんだよそれ。それに手伝うって具体的に何してくれるのさ」
僕がそう聞くとすぐに返答が来た。
「君の死ぬまでにやりたいことリストをだよ!早速だけど今度の日曜日に二時に駅前で!」
それだけ言って学校へ走って行ってしまった。
僕が病気で走れないとわかってて走って逃げたのか、それともたまたまなのか分からないけど少し腹が立った。でも、これで行かざるを得ない状況になってしまった。