次の日、学校で朱里にその話をしたら、
「え？その名前の男の子ならそこにいるじゃん」
そう言って朱里が指を指す方向を見ると。ずっと本を読んでいる男の子がいた。授業中に外をじっと見ている彼その程度の認識だった。でも、昔とは髪の長さが違うし、昔はあんなに暗くなかった。でも、すぐにあの病院の彼だとわかった。申し訳ないかもしれないけど、全く気が付かなかった。やっと会えた！そう思った。でも、彼は話しかけるなオーラがすごくて全然話しかけられなかった。そんなことを考えてると朱里が、
「えーっと、あの子がどうかしたの？もしかしてあの子が芽依の言ってた好きな人？それなら、やめといた方がいいよ。だって暗いし、何考えてるかわかんないし。芽依には勿体ない｣