次の日、普通に学校行くと登校中に変な人に絡まれた。
何故か僕のことを待ち伏せしているみたいだった。だから、素通りしようと試みるが普通に僕を見つけて普通に隣になんで来て話しかけて来た。
「ねー、昨日ノートに書いたこと読んでくれた?」
「ノートって何?なんの事?」
めんどくさいのでしらを切ることにする。意味が無いのは重々承知だけど。
「えー!あれ君のじゃなかったのー??でも君の名前書いてあったよ?」
彼女は目を丸くしながらそう言った。それより、名前なんてどこに書いてあったのだろうか。
「……どこに?」
ため息混じりにそう聞くと、
「日記の最初に『僕、山本春斗は病気にかかった。』って」
そこか……。書いた理由はおそらく自分が死んだあと存在意義を残すためだろう。その時の自分を殴りたい、そう思った。
「この世界に僕と同姓同名の人は沢山いると思うよ」
苦しい言い訳だとはわかっている。けど、仕方ない。
「絶対、君のだよ!それとさぁ、私たち三年間同じクラスなのに話したの初めてだよね?」
「三年間同じクラスなのはクラス替えがないからでしょ」
僕がそう言うと、彼女はあははははと大笑いしながら、「そうだったね!」そう言った。やはり僕のことをからかっているのだ、信じているのなら普通、病人の前で大声で笑わない。