それからというもの私は一向に友達ができなかった。世間体で言う「陰キャ」と言うやつだろう。休み時間はずっと図書室で借りた本を読んでいた。ずっと、ずっと、色んな本をひたすらに。でも、本を読んでいると心が落ち着くし、友達がいないことを忘れられた。
小学校低学年(一年生と二年生)の頃、私は本当に体育が嫌いだった。理由は、なんでか分からないけど両親に激しい運動はしないでと言われたことと、毎回最初にやらされる二人ペアでの体操で、友達がいないから組めない私は毎回女の先生とやってたことなど、クラスの人数が奇数なんだから1人余るのは当たり前だけど。他にも色々ある。当時の私はお母さんに言われたことは理由が分からずともだいたい従ってた。それが正しいって信じてたから。