あの時、僕はきちんと「僕らはもう友達だよ」って言ってあげればよかったと、また後悔する。後悔ばかりが増えていく。そして、病院から学校に通ってたから僕の見舞いが早かったのか…。おかしいと思ったんだ。

『5月 12日
生徒会の仕事のために朝から春斗と文房具屋に行ったら、昔、彼がくれたキーホルダーを見つけたからそのまま同じキャラのをプレゼントした。少しだけ気づいてくれるか期待した。でも、やっぱりダメだった。放課後帰りに最近よく見る夢の話をした。私は小学生の頃の夢の話をしたつもりだったけど、春斗は高校三年生の出会いの話をしていると勘違いしてるみたい。(笑)私は死ぬまでにあの病院の子が「山本芽依」だって気づかせる。それまで絶対に言わない!(笑)』