「嘘じゃないの……それは芽依が…君のために書いたものだから……どうしても読んで欲しい」
芽依の母親が泣きながら掠れ声で僕にそう言う。
彼女が僕に書いたというノートを急いで読む。気を利かせてくれた先生は部屋を後にした。部屋には僕と芽依の母親だけがいる。僕はそんなことを気にしてる暇がないくらいにノートに書かれた文字に目を通していく。まずは日記のようなものが書いてあった。