そんなある時、病院の院長先生が僕の病室に入ってきた。
何故か両親も呼び出されている。父は仕事を切り上げて駆けつけてくれたらしい。
「単刀直入に言います。余命が一年から半年に縮まりした」
母はその言葉を聞いた瞬間に膝から崩れ落ちた。両手を目に当てて泣いている。父はそんな母の背中をさすっている。
僕は唖然としていた、情報を処理しきれていない、僕は死ぬのか…。それだけしか分からなかった。余命宣告を受けた時より衝撃がでかい、前と違うのは死にたくないと思っているところで、まだ生きて芽依や蓮といろんな所へ行きたい。
まだ後悔が沢山ある、色んな感情が駆け巡る。とにかく死にたくはなかった。
すると院長先生が