病院から公園まで十分位で着いた。
そしたら、芽依とつい数時間前に病院に来てくれた気まずそうにしてる奴がいた。やっぱり呼んでいたか。二人きりだと期待したが、これはこれでいい。だって、蓮に会うのもいつが最後になるのか分からないのだから。
「さっきぶりだな。てか、病院抜け出すとか大丈夫なのか?」
僕は蓮の耳元でコソコソ話しをする。
「僕は大丈夫だけど、蓮は平気なの?」
からかうように言ってあげた。
「う、うるせー平気だわ。てか、なんで知ってんだよ」
何とか平気そうなので、安心した。
「風の噂だよ」
この前読んだ小説では好きな人に振られたからという理由で自殺をした女の子の話を読んだあとだから、余計に蓮がそんな事しない性格で安心した。
そして芽依は袋の中に細長い棒が大量に入っていたり、円い筒のようなものを持っている。