母が帰ったあとの夜中、僕は何故か眠れなかった。迷惑かもしれないけど、どうしてもメールをしたくなったので芽依にメールをする。
『あのさぁ、寝むれないんだけど、芽依は起きてる?』そう送った。すると数分してから
『春斗からメールなんて珍しいね!私も眠れなかったところ!あ!病院って抜け出せる?』
すぐに既読をつけて返信する。
『芽依は僕を殺したいの?でも、多分できるよ』
『じゃあ、今からあの公園に来て!』
あの公園というのは恐らくブランコのある公園のことだろう。僕は病院をこっそり抜け出して歩いて公園へ向かった。パジャマ姿なのを思い出してわざわざ引き返して着替えてからまた外に出る。外に出ると星がよく見える快晴だった。とても綺麗だった。これから天体観測でもするのかもしれないと心を踊らせた。