「いや、なんだかんだ蓮にお礼を言われるのが初めてだと思ったし、今の蓮からお礼って…なんか意外で｣
僕はからかうつもりでそう言った。
「俺はきちんと感謝は相手に言うわ｣
なんか僕は感謝を言ってないみたいな口調でそう言ったので僕も蓮に感謝を伝えようと思う。
「それなら僕もお礼はあるよ」
そういうと蓮は、「なんかあったか？」そう言った。
だから、僕は説明した。
「僕らさ、小学校から仲良かったけど、中学校別々だったじゃん。また、高校でたまたま一緒になったけど。それなのにこんな性格がまるで変わった僕を蓮は、いち早く見つけてさ、今もこうやって仲良くしてくれるじゃん。僕にとったらそれが嬉しくてね……｣
思ってたことをしっかり蓮に言えた気がする。
すると蓮が、「なんだよ、そんなことかよ」そういうので僕は､「お互い様だな」そう言ってから二人で目を合わせて笑った。やっぱり蓮が幼馴染でよかった。そう改めて思った。